小笠原旅行計画 費用 準備 現地情報

初めての訪問地への旅行準備は、いくら準備万端と思っていても現地を訪問して初めて 現地で知った事で出発前に知ってればもっと楽しい旅行ができたと実感・経験した事を列記しました。今計画されている方々で植物固有種に感心の有る方へ東京大学小石川植物園(東京都文京区)を前以て訪問される事をお薦めします。又、父島沖合いでダイオウイカの撮影に世界で始めて成功しました。是非世紀の記録動画を見てください。

2013年01月

24/4/7

千葉大学柏の葉カレッジリンク・プログラム

佐々木正巳教授(玉川大学学術研究所長・ミツバチ科学研究センター長) 

ミツバチの世界

小笠原でもミツバチを見かけたので、島への移住の歴史をしらべると下記の記事を見つけました。ミツバチの研究で世界的に著名な佐々木正巳教授の講義のレポートを作成していましたので、不思議な厳しい集団生活の規律を皆様に知っていただける機会になるのではないかと思い記載しました。

初めて
小笠原村に定住したアメリカ人の直系の子孫、瀬堀エーブルさんが手がけた蜂蜜。 ハチの種類は“西洋ミツバチ”で、日本の西洋ミツバチはここ小笠原が発祥といわれています。 

ビョウタコノキの雄花に多くのミツバチが集まっていた。(2012年11月1日撮影:父島:奥村地区) 
ビヨウタコノキ 2012-11-04 10-39-24 2048x1536       ビヨウタコノキ 2012-11-04 10-39-15 1536x2048      












【1】 働き蜂が微妙な匂いで近親交配防止の為に近親交配した卵を除去して殺します。
 

【2 女王蜂が誕生した時は、働き蜂が特殊な低周波(音階のド~一オクターブ低いドの範囲)を発生し全蜂に知らせお祝いをする。その際、全ミツバチの動きが完全に止まる。
 

【3 日本ミツバチは、ススメバチとの戦い方法を知っており巣の中にススメバチを誘導した後に多数のミツバチが取り囲んで40度の熱で殺す。反対に、西洋ミツバチは37度の熱しか出せづ3度の差でスズメバチを殺せず戦う方法を知らずスズメバチへ突撃し多数殺される。
 

【4 女王蜂と働き蜂の毒性は異なり、女王蜂の毒は殺傷性があるが、働き蜂の毒性は「痛み」の警戒指示を意味する毒であり人間死亡例は殆ど実例がない。

【5 サウジアラビヤで多数・少数のミツバチのコロニーの温度測定結果は、多数:35℃と少数:70で冷房機能はミツバチの数の多さが大きく影響する。
    

【6 人口の蜂蜜にはミツバチは近づかない。夏場は濃度の薄い蜂蜜を好みコロニー冷房にエネルギー発生させて密濃度は高くなる。反対に、冬は濃度が高い蜂蜜を好む。
 

【7 女王蜂は2000個/日の卵を産むが、この全重量は女王蜂重量に匹敵する。
 

【8 多数の雄からの精子は攪拌し7割を外へ排除し3割を貯精子袋で保存する。貯精子袋は、気温35℃環境下で何年も精子を保存することが出来る。働き蜂を生ませる場合は精子をかけないで、通過時卵管を細めて圧力をかけるだけで卵から雄の働き蜂が生まれる。
 

【9 ミツバチは1mgの蜂蜜で2Km飛ぶ事ができる。コーヒー用スチィックシュガーは3gで、3g蜂蜜で600Km(東京⇔青森岡山)を飛ぶことが可能である。昆虫界では能率は良くない部類である。
 

10 養蜂箱コロニーの片面板に約1000匹おり両面で2000匹となる。
 

11 花の中でかぼちゃの花が一番蜂蜜が多い。
 

12 ネズミが養蜂箱内で死んでいたら、ミツバチはプロポリスで全体を覆って腐食防止している。
 

13 東京の信濃町中心からミツバチの移動範囲を測定した結果、北方向(皇居・東京駅方面)へは移動しない事が明らかになった。その理由は、はっきりとは割らないが中央線が地上を走って異常電磁波発生が原因と推測している。
 

14 ミツバチの学習能力を持っており、10分間隔で3回学習させるとコロニー環境のミツバチは忘れない。隔離すれば時間がたてば忘れる。
 

15】 銀座のミツバチの採集密は他地域と比較して非常に大量の密が採れ1箱当り50kgである。
 

16 ミツバチの情報交換方法はダンスで発生させる250ヘルツ振動でコミュニケーシオンを行っている。
 

17 マルハナバチ(足長バチ)の顔想は一見して各々異なっている。ハウスの蜜が無いトマト花から花粉採取方法は、個別体で異なっている。これは、学習方法が異なることが起因している。
 

18 寿命は、働き蜂は約1ヶ月。
 

19 働き蜂は、晴天時間は余り働かない。それは、花が余り開いていない情報を収得している。又、ダンス情報でどの位置で密が取れる情報を交換して効率良い採取しているが、距離に敏感で遠く所に密が多量にある情報を得ても往復移動で消耗する蜂蜜量を考慮し飛んでいかない。
 

【20 ミツバチの蝋で作る蝋燭は古い教会で現在でも採用されている。

  西洋ミツバチは、蜜収集の植物種は決めた種の蜜を採取するが、日本ミツバチは、色んな種の蜂蜜を収集する傾向にある。巣に戻ってくる確立度は、西洋ミツバチの方が高い。
 

21】 ミツバチヘギイダニは、蜂蜜へ直接吸血して新型ウイルスを伝染させる。アカリンダニも2009年に寄生が日本ミツバチから発見され感染率は10.9%で飛脚力の低下と越冬中の死亡率が高くなっている。
 

22】 全世界顕花25万種の内90%がハチをはじめとする昆虫での受粉が行われている。
 

23】 フランスは、ミツバチの環境への重要性を認識し道路沿いに密源植物を3年間(2010~2012)で12,000kM(東京⇔福岡)で実施。
 

24】 ミツバチは0g(無重力)状態でも飛ぶことを確認した。⇔ 宇宙空間農業での受粉が可能である。

小笠原 聟島  アホウドリの新天地になるか

聟島の地理的位置・歴史

現地では聟島の呼び名をケータ島と言う人のほうが多い。現地名で平島と言うのは実際に聟島を見れば納得できる程フラットな島である。面積2.57km²父島から船で所要約2時間。1881年に2人が入植、1905年人口25人初寝村集落ができた。の放牧とサツマイモ栽培が主、後にサトウキビ栽培製糖業も行われたが、砂糖価格暴落製糖業中止後は主に放牧を営んでいた。1944年には、無人島化し開拓者であった岩崎亀五郎(茨城県那珂湊出身)の墓が残っている。



アホウドリの繁殖地計画

鳥島アホウドリ繁殖有名であるが、火山活動の兆しがあり爆発した場合アホウドリ全滅の可能性が高2006年から聟島へ繁殖地を移す計画が行われている。繁殖方法は、鳥島で産まれたアホウドリの雛を聟島に運んで育て、聟島から巣立ちさせ新たな繁殖地としてアホードリに認識させる計画で、5年間継続計画であるが、今年(2012年)で計画中止が決定とガイドから聞いた
繁殖計画結果2008年に放鳥したの1羽が2011年2月聟島に戻っているのが確認。その後、計7羽アホウドリが帰還している。山階鳥類研究所が鳥島から移送した15羽のひなのうち14羽がすべて巣立った(1羽は人工飼育中の3月に死亡)。5年間でのべ70羽のひなを移送し、死んだ1羽をのぞく69羽すべてが巣立っている。今回巣立った14羽のうち6羽には発信器が取り付けられており、今後の追跡調査が行われることを切望する



 
「アホウドリに新天地となるか?」

 NHK くらし解説で放映(1月22日)
➡NHKダーウィンが来た[突然メスが行方不明!たまごの運命]
    5月26日に放映

 

アホウドリの体重は、約7kgで卵の大きさは楕円形で長い方が約12cmで鶏卵の約5倍程大きい。

アホウドリの移動範囲は、
春から秋: 鳥島⇒アリュウシャン列島⇒アラスカ⇒アメリカ西海岸⇒鳥島
10月~5月: ⇒繁殖(鳥島)

昔は14万羽程生息していたが、羽毛・食料目的で人間が捕獲し尽くし絶滅したと思われていたが、62年前に10羽程見つかり急斜面から卵が転がり落ちないように八丈ススギを植栽し東邦大学長谷川博教諭・山階
鳥類研究所の保護活動で現在3300羽までに回復している。

鳥島は火山活動で蒸気爆発の可能性があり、5年前から現在鳥島 ⇒ 婿島への繁殖地移動計画を実施している。ふ化した幼鳥は、すりこみ【生まれた場所の景色】を覚えて回帰するので、ふ化した幼鳥を鳥島の景色を見せない為に直ぐに婿島へ移動させる必要がある。幼鳥への餌を与える親鳥が聟島にいないので山階鳥類研究所の方が餌与している。実績は、69羽鳥島 ⇒ 婿島へ移し巣立ちし飛び立ち婿島へ戻ってきた鳥数は、12羽である。 

硫黄島 爆発 DSC01429








NHK くらし解説で放映(1月22日)内容:
聟島繁殖地にNHKが無人カメラを据え付けてアホウドリが産卵した風景を撮影した。昨年11月14日に産卵しメスと交合に暖めるのであるが、メスが死亡したのか現れずに、オスは2ヶ月間餌を全く取らず暖めたが衰弱し命の危険性があったので、卵を撤去した。その後、オスは無事飛び立った事が確認された。 凄いオスの愛情と体力。


➡NHKダーウィンが来た[突然メスが行方不明!たまごの運命)で放映(5月26日)内容:
雄は、鳥島からヒナで聟島へ移し人口育成し育てた第一期生で名前は首筋が白いので(シロちゃん),メスは鳥島から自ら聟島へ飛来した(ユキちゃん)と名付けた。発情期はオスの方が積極的にメスへアプローチするのが一般的であるが、姉さんのメスのユキちゃんの方がシロちゃんへアプローチし巣作りもしていた 。一個産卵して雄雌相互に卵を温めるが、聟島のアホウドリのエサ場は何と約1000km離れた福島県から岩手県南部の沖合で約1週間交代である。しかし、聟島から千葉県我孫子市の山階鳥類研究所へ伝送された画像には、ユキちゃんを確認出来なかったが、何と現場記録の中にユキちゃんは、帰って来ていた事が確認された。では何故卵を温めるのが、シロちゃんだけしか映ってなかったのか?これは、若いシロちゃんがユキちゃんが交代する為に巣に近づくとユキを追い払う行動が画像で確認された。原因は、経験不足と判断。又、画像電送には、多量の電力量が必要で無人島の聟島ではソーラー発電で連続画像が送れる十分な発電量が無くユキちゃんが映ってなかった。卵は、無精卵で研究所が回収した。その後、シロちゃんとユキちゃんのペアーが確認され、今度こそヒナ誕生を期待したい。

    アホウドリ 空 アホウドリ

小笠原旅行が植物観察目的の方
父島・母島を訪問する前に是非同園を訪問

訪問前に東京大学小石川植物園(入園料330円)を是非訪問を薦めます。
http://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/koishikawa/KoishikawaBG.html

東京地方の大雪翌日の1月16日に小石川植物園を観察会メンバーで訪問し大雪に埋もれた亜熱帯地方リュウゼツラン科・ヤシ科・ソテツなどめったに見られない雪を背景に植物を撮影しました。シダ園には48種、オシダ属・ヤブソテツ属79種・水生シダ3種の合計130種が 収集められています。温室には小笠原諸島の絶滅危惧種の保護・繁殖の温室があり、父島の亜熱帯農業センターでも見られない種もありました。

同園の小笠原諸島の希少種保護活動
  1. 同温室では、小笠原諸島及び硫黄島列島に自生する固有植物 140 数種のうち 117 種程の個体を系統保存と増殖を目的として保護栽培している。
  2. 世界遺産登録認定以前に環境省から東京都を経由して、動植物園において固有種のうち絶滅の危機にある種を 「希少種」 として指定された 8 種指定に、同植物園で独自に 4 種を加え、総計 12 種を実生又は挿木等の方法で増やし、当該基準木の採取場所にその苗木を移植する方法による植生回復を実施。
  3. 深刻な代表的な絶滅危惧種
    詳細 ⇒http://www.ecology-cafe.net/activities/research/20070613_koishikawa/index.html
    罫線セル表示では文字数制限で殆ど記載できません。見苦しいですが、御了承願います。

    ムニンツツジ

    ムニンノボタ

    タイヨウフトウカズラ


    絶滅危惧 IA 類 (CR)

    他所移植で数年で枯死

    絶滅危惧 IA 類 (CR)

    200本程度 野ヤギ被害

    絶滅危惧 IA 類 (CR) 

    10株程度しかない

    ムニンツツジ タイヨウフウトウカズラ (実)1ムニンノボタン1







    ウラジロコムラサキ
           コバノトベラ         ヒメタニワタリ

    絶滅危惧IA類 (CR)            絶滅危惧IA類 (CR)    絶滅危惧 IA 類 (CR)

                           2004年4本 雌株2本        絶滅危機 

       
    シロトベラ
    コバノトベラ ヒメタワタリ







    シツルラン       シマホザキラン        アサヒエビネ              
    絶滅危惧IA類 (CR)       絶滅危惧IA類(CR) 父島    絶滅危惧IA類 (CR)     
    個体数 極めて少(盗採)       個体数 極めて少(盗採)      自生は 4 株 (盗採)
                                                         

    ホシツルラン アサヒエビネシマホザキラン







  4. 温室で撮影した固有種名
    下記絶滅危惧種に興味ある人はE-mailを御連絡ください。Picasaで写真を電送します。
    次回は、シダ類を撮影に行くます。楽しみに待ってください。

    ツルワンダ        ホソバクリハラン        タイヨウフウトウカズラ
    シマザクラ        ムニンフトモモ         ムニンヒメツバキ
    ムニンヒサカキ     ムニンハナガサノキ      ムニンハツバキ
    ムニンノボタン      ムニンノキ            ムニンネズミモチ
    ムニンセンニンソウ   ムニンセンニンソウ      ムニンシャシャボ
    ムニンアカガンピ    ミッキーマウスツリー      ヒメマサキ 
    ハハジマトベラ      トオミトベラ           シマムラサキ
    シマホルトノキ      シマゴショウ          シマカコソウ
    シマイスノキ       コブガシ             
    コバトベラ
    オオバシマムラサキ  ウチダシクロキ         ムニンツツジ
    ムニンタツナミソウ   ムニンシュスラン        ムニンカラスウリ
    ムニンイヌグス     ハハジマホザキラン      チチジマキイチゴ
    タチテンノウメ      セキモンウライソウ       シラゲテンノウメ
    キンキンソウ       オキノクリハラン        オガサワラシコウラン
    オガサワラクチナシ   オオハマボッス        ウサギコケ
    イオウノボタン      アマモラシシラン

          

ダイオウイカ撮影成功
2012年7月に小笠原諸島の父島沖合
160889
 
 


撮影ダイオウイカ ⇒体長は約3mで、水深約630mで
撮影に成功。
編成チーム構成  ⇒ NHK・アメリカのディスカバリー・チャンネル・国立科学博物館
             ⇒ 世界11ヶ国の科学者やエンジニアなど50人。

ダイオウイカの天敵であるマッコウクジラに取り付けたカメラが撮影した動画が深海
に潜る様子・他のクジラがぶつかって来てカメラが外れた瞬間と大変リアルな画面を
見られ大変興奮しました。

潜水艇から約5m離したイカへダイオウイカが暗闇から現れる瞬間の時の科学者の興奮
が肌で感じられました。触手腕が再生するのを初めて知りました。あの画像の中身の
濃さは言葉に言い表すことができません。

NHKオンデマンドのコメント
伝説の怪物「ダイオウイカ」。最大記録18mの世界最大のイカだが、深海で生きた姿を見た者は誰もいない。地球の海、最後のミステリーといわれる幻の巨大イカ撮影に、NHKと科学者の国際チームが挑戦。小笠原諸島を舞台に、最新鋭の潜水艇2隻で1000mの深海に潜航した。100回に及ぶダイブの末、撮影に成功!人類が初めて遭遇したその姿は、黄金に美しく輝いていた。国際共同制作:ディスカバリーチャンネル


2013年1月15日公開されました。未だ見ていない方は下記URLで是非見てくだ
NHKオンデマンド(有料210円) https://www.nhk-ondemand.jp/

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